2013年8月31日土曜日

なるほど、こうなりますか……

ロジバンは文の定義がシンプル。
  1. 命題
  2. 呼びかけなど気持ちの表現
  3. 質問の答え
の、三つと定義されている。
いい。これはいい感じ。

2013年8月25日日曜日

ロジバンって、特撮物ではないらしい

ロジバンってのは、人工言語。
言語というのは、普通、民族ごとに自然発生的に作られて、その言語を母語とする人たちがいるものだが、人工言語はさまざまな理由で自然発生的でなく作られた言語。基本的には人工言語を母語とする人はいない。

人工言語には、さまざまな種類があり、それぞれ異なる目的のために作られている。
中でもわりと有名なのは、米国のSFテレビドラマ「スタートレック」の中で使われて話題になったクリンゴン星人の言葉クリンゴン語。クリンゴン語はちゃんとした文法と語彙が揃っていて、クリンゴン語で本当に会話することができるらしい。もっと古いものとしてはトルーキン作の名作「指輪物語」の中でさまざまな種族が話すエルフ語、クウェンヤ語、シンダール語などがある。これらも、かなりマジメに言語として作りこまれている。
お話の世界ではなく、マジメに実用を目指し、世界共通言語にまで発展させることを目指しているものとしては、エスペラント語が有名。これは、民族独立運動が盛んになっていく中、言語の違いによって、民族を区別し差別し合うことを止めさせようと、ロシアの眼科医ザメンホフが考えだした言語。
また、変わり種では、言語研究のためにわざと構文に無意味なルールをまぜ込んだりして、普通に習得するには難しくしたエプン語なんてのもある。

で、ロジバンはというとマジメに実用を目指しているカテゴリーに入る言語なんだそうだ。
ギャバンとかシャリバンを知っている世代には、東映の特撮ヒーローの名前にしか聞こえないロジバンだけど、かなりマジメなものなんだそうだ。

ロジバンのいいところは、コンピュータで解析しやすく作られているところ。
だからyaccでパースできる。yaccはUNIX上の伝統的なツールで、コンパラを作るためのコンパイラ「コンパイラコンパイラ」とも呼ばれ、C言語などのプログラミング言語の開発に使われている。
ということは、プログラミング言語と同じぐらい、書かれた文章の意味がピタリと一つに決まる。論理的な文章を書くにはうってつけの言語だ。
もちろん、大意だけを説明することも可能だから、自然言語のような曖昧な文章を書き記すことも十分にできる。
近い将来、ロジバンを使ってコンピュータと直接会話すれば、コンピュータ独特の意味の取り違えや、係り受けの誤解などのない、自然な意思疎通ができるかもしれない……

などと、妄想は膨らんでいく。

「人工言語ロジバン」って、東映特撮物ですか?

「おのれぇ〜、貴様、何者だっ!」
「悪のあるところ、必ず現れる。巨大な悪に正義の心で立ち向かう、暗闇に射す一筋の閃光!!」
(顔アップ→腰まで引き)
上着のファスナーを外しベルトにタッチ、変身ポーズ開始。
「ロ〜ジ、チャージ!! (変身ポーズ決め) トゥ!」
ナレーション「ロジチャージによってロジベルトに蓄えられた正義のエネルギーは、0.1ナノ秒でロジスーツへと昇着する」
「むむ、き、き、貴様は!!」
「正義の戦士、人工言語ロジバン!」(変身後決めポーズ1)
正面引き→アップ、左引き→アップ、右引き→アップ。
正面引き。
(変身後決めポーズ2)
チュドーーーーン!!(背後から火薬)

うわー、めっちゃカッコエエやん「人工言語ロジバン」
これやろ、これしかないやろ。
やっぱ、敵の親玉はマッドサイエンティストのエスペラント博士か。

基地のモニターでザコ戦闘員のイドが全滅させられるのを確認して、
「おの〜れ、このまま捨ておくと思うなよロジバン。更に強力な怪人を送り込んで、木っ端微塵にしてやるわ。貴様のような安っぽい電気仕掛けの人工言語に、世界制服の邪魔をさせてたまるものか」

って、言うんだなきっと。

オープニングテーマ「戦え! ロジバン」
エンディングテーマ「路地裏のロジバン」
永遠の兄貴、水木一郎にお願いしたい。